2011年5月30日月曜日



綺麗な空からの風景が束ねて立ててある間は見えない約束をしているようでどこか安心をしていたわたしだけどもうここにはいられなくなるのでいよいよ元の場所に戻そうと思うけれど少し寂しいね。駅で振り返っても知っている人間はいるはずもなく肩を落として歩く毎日にそのフィルターで捉えたものを見た瞬間わたしは久しぶりの感覚に安心したのです。聞き覚えのあるイントネーションに懐かしく思って何かを重ねては私の知らない世界を教えてくれたので新しい本を一冊買ったけれどまだ読んではいないのです。スプートニクの恋人をジャンパーの右ポケットに入れて持って帰ったのにいつのまにか元通りになっていたみたいにわたしも白い背の高い本棚にこっそりと戻せたらいいのにと思うのはもっと違う街だったら違ったのかもしれないね。
そうだね?
そのとおり。