2012年7月8日日曜日





空が白けていく。

からすがカーカー

すずめがチュンチュン

その中で聞き覚えのない声でなく鳥が一匹、

どの鳥よりも甲高い鳴き声で鳴いている。

その声は司令塔のように

全ての鳥に朝が来たことを

知らせているようにも聞こえる。

鳥には鳥の世界があり、

人には人の世界がある。

わたしは知らないことばかりだ。

人は存在すらしていないものに

「明日」と名付けて

希望を持ったり失念したりしてる。

「明日」をもつのはこの世で人間だけだ。

だけど誰一人として「明日」など手に入れたことがない。

そして、これからも人はそれを手に入れることはできない。