目の前の人があれこれと頭をかかえている。
帰り道なにを言えば良かったのだろうと考える。
風のようにぴゅーっともやもやを吹き飛ばすような
言葉を放てればいいのにとも思いながら歩く。
いや、太陽のように輝く自らの姿で照らし、
明るいところへ導いてあげられたら良かったのだと気づく。
なら、まずは自分が輝くことを考えて生きてみよう。
同じようなことを数年前はずっと思っていたのを思い出す。
そうか、やっぱりわたしの動力は変わらずそこにあったのだ。
分厚いコートも身にまとう何から何までも脱いでしまった
旅人の姿をぼんやり思い浮かべながら
まずは自分が何をするべきかを今日は考えてみた。