2012年4月2日月曜日



帰り道すこし遠回りをして目黒川の桜を見る。

また、春が来たのだなと思う。





「花が咲いたら記念にとカメラを構えるけれど

来年も当たり前のように咲くと思えば

別に特別なことじゃないのかもしれません。」



三年前の春に書いた言葉を引きずり出して思う。



これから起こる日々は特別なことではないことなんだと

自身に言い聞かせる為に書いた言葉。





そんな文章を私はもう書くことが出来ない、と

当然かのように訪れた春を目の前にして今思う。



季節だけが不変のものとしてめぐり鮮やかな花を咲かせ

それを見上げる私はその不変さを羨み、妬み、

ちらほらと咲き始めた桜をどうしても睨むことしか出来なかった。