2011年8月17日水曜日




この前ひとのために作った絵本の刷り損じが出てきた。

それに書かれた西暦にはゼロが2つも入っていた。

わたしとその人しか知らない

本当に小さなたった一冊の印刷物でした。




今わたしは、誰が、どこで見て、何を思うのか

さっぱりわからない大きな大きな印刷物を

誰かのパソコン上で動かしてあーだこーだと

どこか他人事のように思いながら制作しています。

わたしの意思はどこにあるのかとかは

見て見ぬ振りをして。

これじゃあ、小学生が毎日ドリルを机の上に広げて

かけ算や割り算をしているのと大して変わりがないじゃないか。

そんな思いも見て見ぬ振りをして。






いえ、わたしが自分でそうさせているのです。

ここはわたしの居場所ではないと

受け入れていないのはわたしの方なのです。


一歩踏み出したら、わたしという生き物が

やがて「その他大勢」扱いになるのではと

恐れて近寄れず、逃げています。




そこに腰を下ろせとは言わないけれど

もう少し会社というところに歩み寄ってみたらいいのにね。

明日香ちゃん。




きっとわたしはわたしを見失わないはずだよ。