2012年6月6日水曜日

わたしはコレが欲しいという。

隣の人はソレをいらないという。

また隣の人はアレが足りないという。

そのまた隣の人はどれも必要だという。

少し離れた人はもう何もいらないという。




わたしは誰かを羨んで

誰かはわたしを羨んでいる。




どれもエイヤッと勇気を出せば手に入るものかもしれない。

今両手で抱えているものをパッと放り投げれば

新しいものが手に入るのかもしれない。

ただ、放り投げる勇気もなく、

今両手をいっぱいにしているものにわずかなる希望をかけて

手に汗を握りながら過ごしている。



幾重にも広がる選択肢の中で

今握りしめている一本の糸を

ふっと見つめ直すと

どうしてそんなに必死につかんでいるのかわからなくなる。



いや、そんなことを言って

この選んだ道から目をそむけちゃいけないのだろう。

どの道を選んだって結局同じことをわたしは言っている。

わたしはわたしを羨めるようにならなくてはならない。

他人などに目をくれるな。