2011年12月11日日曜日



スノードームには
いつの日も
雪が降り
吹雪いては
積もる
吹雪いては
積もる
外からの
日の光に
雪が溶けることは
無く
また吹雪いては
積もるのだ。
チカチカと
隣町に
発する
モールス信号の
ような
言葉たちは
高架を
走る
車両に
遮られ
届くことも
無く
女の
耳に
届く
笑い声は
女の
知らない
雪の
降る
街からだった。
書いた
ところで
私は
なにを
書き留めたかったのか
わからず
こんな
時間まで
考え事を
して
矢印の
指す
方角を
眺めて
ドームの
中の
雪を
溶かす
程の
青空を
待ち望み
眠るのだ。