いつの日も
雪が降り
吹雪いては
積もる
吹雪いては
積もる
外からの
日の光に
雪が溶けることは
無く
また吹雪いては
積もるのだ。
チカチカと
隣町に
発する
モールス信号の
ような
言葉たちは
高架を
走る
車両に
遮られ
届くことも
無く
女の
耳に
届く
笑い声は
女の
知らない
雪の
降る
街からだった。
と
書いた
ところで
私は
なにを
書き留めたかったのか
わからず
こんな
時間まで
考え事を
して
矢印の
指す
方角を
眺めて
ドームの
中の
雪を
溶かす
程の
青空を
待ち望み
眠るのだ。