拝啓 墨田区様
残暑見舞い申し上げます。
この街が好きになる程に心を過る風景は
帰り道に眺めた白髭橋からの大きな川だったり、
毎日確かめるスカイツリーの姿だったりします。
毎日眺めていたあの窓からの風景はもう誰かのもので
今日も誰かが黄色い看板越しにスカイツリーを眺めてるのでしょう。
友達がいないといいつつも呑み友達の一人や二人はいたんです。
あの街を離れてなんとなく会うこともなくなりましたが、
今日もコンビニの袋を下げてひょうひょうと歩いているのでしょう。
あいかわらず手荒れは激しいのでしょうね。
わたしが訪れたら笑って受け入れてくれたあの場所も
今日も変わらず笑い声で溢れているんでしょう。
私はというと、去年と同じことを考え、願い、悩んでいます。
毎日眺める風景が変われども
私自身なにも変わらないもんですから笑っちゃうでしょう。
元気でいますか?
そこからの風景はかわりないですか?
またたまに思い出しますね。
それまでお元気で。