2012年1月4日水曜日



逃げて逃げて逃げた。苦しい気持ちになることから逃げた。傷つけて傷つけて傷つけた。気付けば去年の今日の日の自分が目の前にいた。肩を落とし涙を流し溜め息をつく姿はどこからどう見ても私そのもので恐ろしかった。去年の今日の日のあなたの立っていた足跡に足をそろえた今日の私は、目の前にいる人間を眺めていた。いや目を合わすことすら出来ず、ずっと自分の伸びた爪を見ていたのだ。
きっとあなたも逃げて逃げて逃げたかったのだろう。つーっと垂れ下がるクモの糸にすがるこの姿を目の前にして逃げて逃げて逃げ出したくて仕方がなかったのだろうね。