あの万華鏡がくるくる回りはじめた時に
いろいろなことは動き出し
あのへやの四隅に残る埃が陽を浴びた時から
少しずつずれ始めていたのだろう。
そこに写る自分が全て他人のようにみえ
そこに残された出来事が全て作り話のようで
時間という残酷な生き物が
私を背中に乗せてそこから
どんどんと引き離していくのです。
それを願ってはそれを拒んで生きている。
その出来事だけがぽっかりと
実感なく、数学の証明のようにずらっと並んでいる。
頭は麻痺してる。
もう考えるのをやめなさいと私の細胞が言っているだろうか。
いまどんな顔をして笑っているのだろうか。
親指さん教えて下さい。