2013年3月3日日曜日
遠くから微かに聞こえてくる足音
どんどん近づくその音の方へ歩けば
見えてくるはずの満開の桜
またこの季節かと
和らぐ寒さに睨みをきかします。
毎年当たり前のように咲く桜がわたしは憎い。
皆に待ち望みにされ、
それに答えるようにきちんと咲き狂う桜が憎い。
また一年と時の経過を律儀に知らせる桜が憎い。
あなたを憎いと思うようになったのに
わたしはあなたがいる近くに家を借りました。
本当は羨ましいのです。
変わらずそこにいて、
一年に一度きちんと咲くその姿が。
羨ましいのです。
いつかあなたをすきになれるでしょうか。
いつかあなたに心もたれ安らぐ日がくるのでしょうか。
今年はどんな気持ちであなたを見上げるのでしょうか。